モモ

モモ

作者:ミヒャエル・エンデ
訳:大島かおり
発売日:1973年
出版社:岩波書店(岩波少年文庫)
ジャンル:児童文学

対象学年:小学校5~6年生
その他:1974年にドイツ児童文学賞を受賞。1986年に西ドイツ、イタリア制作で映画化された他、舞台にもなっている

前から読みたかった本。
コロナ下の自粛生活時、何人かの知り合いがSNSで紹介されていたので、良い機会だと思い即購入しました!
時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語という副題が表紙についているバージョンもありました。(私の購入した単行本にはありませんでした。)

ある町の円形劇場にどこからともなくやってきて住み着いた女の子モモ。その町へ灰色の男たちが現れ、大人たちの時間を奪っていきます。モモはみんなの時間を取り戻すことができるのか!?
時間とは?
人生とは?
果たしてお金中心の経済至上主義社会は本当に豊かなのか?

(Mockが大好きな)ファンタジーの物語の中で、現代風刺が織り交ざった素敵な作品です!

物質的に豊かであるために、息苦しさやストレスと共存するのが当たり前の生き方、ゆっくり生きたいと思っても頑張らない・頑張れないことへの罪悪感すら抱えながら生きなければならない。現代社会に生きる多くの人たちが、人生のどこかで直面する問題ではないでしょうか。そして、それに飲み込まれて長い間苦しむ方もいらっしゃるのではと思います。
私も常に時間に追われる生活をしていて、それが当たり前、サボっていては幸せになれないと頭のどこかで思っていました。ゆったりした時間に憧れるものの、それは老後のお楽しみ・・・。
でもそれが本当に豊かな人生なのかな?
人はそれぞれ、好きなもの・嫌いなもの、得意なこと・苦手なこと、やりたいこと・やりたくないことがあるはず。でも今はみんながお金を稼いでお金を使うことが一番大事で、それができる人が偉い人のようになっています。お金もないのに時間を無駄にしてゆったり生きるなんてズボラな人生だ!と。(私の主観が入りすぎ!?)
でも昔とは違い、みんな同じ方向を向かなくても自分の幸せを見つけられる世の中だと思うのです。
この本は、もう少し気持ちをゆるめて、いつも自分にとって大切なことを探し、そして目の前の今を大切に生きたいと思わせてくれました。

さて、ちょっと内容から外れますが、この本を読んでまず最初の印象は、小学校5~6年生でこれが読めるのかな?
なかなかの細かい字で漢字も多く、ページ数はなんと410ページ!!
Mock家の子どもたちは一番上でまだ小学3年生。この長男があと2~3年でこの一冊を読めるようになるのか?と考えると、ちょっと難しいように思いました。長男は本好きですが、どちらかと言うと男の子の好きな図鑑系に興味があり、読み物は私が読んであげる(滅多にないですが(^^;)か、夏休みの宿題で読まないといけないので渋々・・・という感じです。
いろいろなサイトでレビューを見ていると、「3年生の息子が読みました」というのもあったので(すごい!)やはりそれぞれだと思いますが、うちの子には小学生のうちに一人で読むのは難しいかなという印象です。
もしかすると双子の妹たちが大きくなったら小学生でも読めるかもしれないという気はします。(ただの推測ですが、女子たちは3歳にして上のお兄ちゃんたちが使わない難しい言葉を使ったりしているので。(笑))

そして次に感じたこと。それは昔に書かれた本だろうなということでした。そしてすぐに本の後ろのページを調べると、1973年に書かれ、1976年に翻訳されていました。やっぱり翻訳の言葉や文章で時代感があるものだなぁと感じました。それは古臭いとか読みにくいということではなく、むしろ新鮮にすら思えました。これまでは、翻訳目線、日本語の使い方目線で翻訳児童書を読んだことがなく、今回が初めてでした。日本語の面白い発見がたくさんありましたし、今の時代に訳すなら、私ならここはこんな風に書きたいな(原文は読んでいないし、そもそもドイツ語はまったく読めませんが・・・(笑))と思うところも多くはないですが、ありました。

kindle(電子書籍)、単行本、そして愛蔵版もあり!(素敵な表紙です!)ファンタジー好きでまだ手に取ったことがない方は、是非一度読んでみてください^^
私はこれを読み終わってすぐに、同じ作者の『はてしない物語』を購入、読み始めています♡
これを機に、翻訳の勉強も兼ねてどんどん児童書を読んで、将来の子どもたちが自由に手に取れる児童書ゾーンをお家の中に作っていってあげたいと思っています。

絵本ナビから購入できます↑

愛蔵版も素敵です!↓

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2件のコメント

コメントありがとうございます!
NHK100分で名著、録画して見るつもりですがちゃんと録画できているか確認すらできていません(^^;
NHKは何度も再放送してくれるのでちょっと油断しています。

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