第27回 いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表!

Leaf
絵本

結果が届きました!

2021年2月の終わり(中の書類は2/25付けとなっていました)に郵送で結果が届きました!
すごく楽しみにしていたのですが、仕事が忙しく、サラッと目を通しただけになってしまっていました💦
あ、結果は(もちろん!?)残念なものでした。
入賞してれば目を通しただけで置いておかないですよね~(*ノωノ)

郵送書類の内容

同封されていたのは下記の3点

  • 審査結果を伝える書類 1枚
  • 全体講評 両面印刷で 2枚
  • 入賞者一覧 1枚(英語部門、イタリア語部門を含む)

入賞したらもっといろいろ送られてくるんですかねぇ~♡(遠い目(笑))

ちなみに、審査や結果の詳細は公式ホームページにもアップされています。↓↓↓

講評

講評の内容は全体のもので、個人的にはしてもらえません。
ただ、もし翻訳コンテストに挑戦したいけどまだしたことがないという方がいらっしゃれば、これまでの経験からお伝えしたいのは、全体講評でもめちゃくちゃ勉強になります
どこが良かったか、悪かったか、だいたい把握できますよ!
みんな迷うところ、訳すのが難しいところ、腕の見せ所はだいたい同じ、ということではないでしょうか。
ですので、私はまだそこまでできないし・・・と二の足を踏んでいらっしゃる方はぜひ一度挑戦してみてください!
一緒に楽しく頑張りましょう!!

訳文の良かったところ

まずは全体的に、大賞をとられた方、入賞された方々の良かった訳、気をつけなければならない箇所など、おおむねクリアしたうえで高評価となった訳と近い訳文が作れているじゃないか!!ということがわかりました。これだけで気持ちがウキウキしました♪
大小含め、絵本や児童書のコンテストへの参加は3回目でしたが、数は少なくても着々と明らかに成長している自分を認識できました。
とは言え、残念なところももちろんあります。入賞しなかったのですから。( ノД`)シクシク…

訳文の悪かったところ

・主語の取り違え
英語に主語が書かれていない短い文の主語を完全に取り違えた。
・「They」の彼らを表す範囲が狭かった。(「カラス」としたが、「カラスと森の仲間」だった。)

まずは主語の取り違えが2か所。大きなミスと言えますね。
上の囲みに書いた1つ目の、主語が英語になかった方については、確かに訳した時に少し違和感を感じていたんですよね。でもその時には気づかなかった。
これに限らず翻訳しているといつも、後で間違いが発覚した訳文は、そういえば作業中になんとなくちょっとした違和感があったよな、と思うことが多いです。
そこに敏感になって、確実にしっくりこない訳文には「日を変えて新しい目で再度取り組む」などを徹底するとミスが減ってくるだろうと思っています。
もう1つは特におかしなことは何も感じず訳しましたので、こちらはすぐにできる具体的な対策はなしです。
経験を積んで、しっかりミスを失くしていきたいです。

表現の工夫
原文で「・・・」となっているところを活かして訳すべきだった。

間違いではないですが、もっと踏み込んで理解を深めて表現の工夫をすべきだったところです。

最後に一番大きな失態です。

テーマの見逃し
絵本全体の大きなテーマを1つ見逃していた。

”物語の背景には、地球温暖化や、異質な他者の受容、コミュニケーションの大切さなど、現代的なテーマが隠されています。”(『第27回 いたばし国際絵本翻訳大賞 英語部門 講評』より抜粋)
氷が溶けて流されてやってきたシロクマの話なのに、わたくしなんと「地球温暖化」というテーマを見逃してしまっています!!
原因を考えた時に、お話の具体的な内容から「異質な他者の受容、コミュニケーションの大切さ」の2つを当然のようにこの絵本のテーマとして捉え、それ以外のことに考えが及ばなかったようです。
これについては、同じことに対しても一元的な捉え方をせず、「広い視点で物事を見る」が攻略法だと考えます。でもこれって、翻訳に限ったことではないですよね。
Mockは日常生活においても常に「広い視点で物事を見る」を心がけたいと思っています。が、きちんと向き合って取り組んだはずの翻訳でもできていなかった、むしろ向き合ったからこそ頑なになってしまったのかな?とも思われます。
これが一番悔やまれます。なぜだー!!!!なぜ気づかなかったー!!!!!(笑)
これを訳文の中で表現できる箇所は本当に限られていました。終わりの一文ぐらいです。でもだからこそ、そのテーマへの問題提起をうまく忍び込ませた訳文が光ったはずです。
はぁ。
また頑張ろ^^;

ついでに・・・

とっても迷ったタイトルについては講評ではまったく触れられていませんでした。
う~ん、「リーフ」や「はっぱ」など、シロクマの名前として訳出したものをタイトルとするが当然、ということだったのでしょうか。
きっといらないことをしたんだなと思いました。長男君の助言に従って考え直せばよかったなぁ。

というわけで、素敵な本を翻訳できるチャンスをいただけたことに感謝しつつ、次こそは!と心を燃やすMockです。
原文の絵本が気になる方はこちらからどうぞ↓


Leaf
ついでに・・・の追記(2021/9/6)

タイトルについて上記のように書いていましたが・・・。
大賞の方の訳で出版されたものを見ると、『もりにきたのは』というタイトルになっていました!
ということは、講評には取り上げられてなかっただけで、「Leaf」→「リーフ」、「葉っぱ」などではなくまったく違うタイトルを考えるという点で方向性は間違っていなかったようです。
ちなみに、Mockの考えたタイトルは『しらないあのこ』でした。
長男からは、物語の流れからシロクマを「あのこ」と呼ぶのはどうか、というアドバイスをもらっていました。

絵本


しかしもう1つ。
「訳文の悪かったところ」で触れた、「テーマの見逃し」も大きかったと、皆さん思いませんか?
地球温暖化異質な他者の受容コミュニケーションの大切さの3つだけであれば私のタイトルでも悪くない気がします。
でも、そこに「地球温暖化」というテーマが加わると、一気に断然、大賞の方のタイトルであるべき、と見えてきますよね?
そのテーマをそのままタイトルに盛り込んでいるわけではないですが、やっぱりイメージとして全然違います。
進んでいるようだけれど、やっぱり遠い、大賞への道(^^;

シェアしてね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です