2年ぶり、市のがん検診へ

※ Mockの経験を中心に、Mockが調べた範囲の内容を記載しています。
  個人差があったり、医学の進歩により古い情報になっている場合もあるかもしれません。
  大切なこと、気になることは必ず主治医の先生にご相談いただけますようお願いいたします!

2021年7月~8月、市のがん検診へ。
いつももう少し早い時期に封書で通知が来ていて、この年も同じ時期に来ていたのですが、
例年、忙しさにかまけてすぐには行かず、夏ごろになってしまいます💦

今回は大腸がん子宮頸がん、そして今回引っかかった乳がんの検診でした。
乳がん検診は2年ぶり。
前回は下の双子の授乳終わりから半年後、マンモグラフィ検査ができるギリギリのタイミングでした。
(マンモは授乳が終わってから半年後以降しか受けられません。受けても乳腺が発達しすぎていて何も見えず、意味がないということだと思います。)
で、8/16に受けたマンモの結果は「要精密検査」
これまで「乳腺症」などの所見もあったためそれほど気にせず、それでもすぐにエコー検査の予約を取りました。
9/10エコー検査(*1)。
その場ですぐに、左右両側に2年前にはなかった石灰化 (*2) が見られるとの結果が出ました。
そのまますぐに針生検(*3)の予約を取り帰宅。
この時はまだ、心配はするも「石灰化はがんではないこともよくある」という話も聞くし~と軽い気持ちでいました。
9/13針生検。
(局所麻酔で行う。これは日帰り手術に分類されるらしく、支払い時に4万円近くかかってびっくり( ゚Д゚)しました!)
予約の際に先生が、石灰化の大きい左だけにしますか?右も念のためしますか?と聞いてくれたので左右両方をお願いしていましたが、その場で右は小さすぎて検査に出せる組織をきちんととれない可能性が高いので止めときましょうということになりました。
9/17検査結果。
ここでとうとう、左乳房のがんの診断が下りました。
浸潤性小葉ガン。(*4)しこりはできず、霧状に広がるタイプとのことでした。
この時点でのサブタイプ (*5) ルミナルAタイプ。
ホルモン受容体が陽性で、増殖はそれほど活発でなく、がんの悪性度?活発度?が高い と言われるHER2タンパク(*6)は陰性の診断でした。
(2021/12/23 術後の検査でルミナルB、HER2陽性と確定。)
ステージは2b
ただ、主治医からの話では、遠隔転移(*7)がなければ乳がんの治療にステージはあまり重要でないとのことでした。
この時、主治医の先生は乳房の5割弱を取って他を残す、温存術を考えてくださっていました。
術後の治療は温存部分への放射線治療と、内服薬を服用するホルモン療法のみ。

気持ちの上ではこのころはまだ落ち着いていました。
年を取ればみんな何かしら出てくるものだし。
乳がんってがんの中では生存率が高くてほとんどは根治するってよく聞くし。
「なんで私が!?」みたいな感情はまったくなく、
「歳とればみんな何かしら出てくるもんよね、手術したら終わり~」と思っていました。(自分を奮い立たせていたところもあったかもですが・・・。)


しかし、さあここからが迷いに迷うしんどい日々の幕開けとなったのです。

言葉の説明

*1 エコー( 超音波 )検査
超音波の跳ね返りを利用してガンの場所、大きさ、形などを確認する検査。ガン以外にも臓器の異常を見つけるために行われることもある。消化器系の検査では食事を抜くなど事前準備は必要だが、痛みはなく被ばくなどもない安全な検査。妊婦健診などでも行われる。
*2 石灰化
カルシウムが沈着したもの。マンモグラフィ検査では白い粒のように映る。良性のものも悪性のものもあるが、小さい石灰化がたくさん集まっている場合は悪性が疑われる。
*3 針生検
細胞の一部ではなく、組織の一部を取り検査する組織診(生検)。細胞診よりも正確な診断ができるという。部分麻酔をし、エコーで場所を確認しながら、4mmの太い針を刺して組織を採取する。
*4 浸潤性小葉ガン
ガンが発生した乳管、または小葉(↓下の図参照)などの中にとどまっている状態を非浸潤、その膜を破って広がりを見せている場合を浸潤と呼ぶ。乳ガンの85%は乳管ガンで、発見される乳ガンのうち、小葉ガンは3~5%ほど。その他の希少なガンとともに、特殊型乳ガンと呼ばれる。治療法は乳管ガンと同じ。
*5 サブタイプ(乳ガン)
↓下の図に分類される。乳ガンにおいてはこれが治療の大切な判断材料になる。
ちなみにMockは針生検でルミナルAとの診断、術後の検査でルミナルB/HER2陽性(トリプルポジティブ)と確定された。
*6 HER2(ハアツー)タンパク
細胞表面に存在する糖タンパク。HER2陽性のイメージは細胞の周りに栄養を取り込むための手がたくさん生えている状態。ガンが活発なタイプであることを示している。以前はこれが陽性であれば予後が悪い(再発・転移が起きやすい)と言われていたが、分子標的薬が出てきて以来、良くなってきているという。
*7 遠隔転移
原発ガンが血液に乗って他の臓器に転移すること。乳がんが遠隔転移している場合は根治は見込めないため、基本的に手術は行われず、延命とQOL(生活の質)維持を目標に化学療法(抗がん剤治療)などが行われる。同じ再発でも、乳房やその周辺への再発の場合は局所再発と呼ばれ、根治を目指す治療が見込める。

↑画像は「時事メディカル 個別化が進む乳がん治療~遺伝子検査などで選択肢を見極める~ 【第5回】がんの医療連携①
九州がんセンター乳腺科部長 徳永えり子医師」からお借りしました。https://medical.jiji.com/column4/97
↑ 画像は「おしえて乳がんのコト」からお借りしました。https://oshiete-gan.jp/breast/diagnosis/treatment/subtype.html



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