退院から1週間後、経過観察と、手術で取った乳房患部の生検と転移の有無を調べる脇のリンパ節の生検の結果を聞きに久しぶりに病院へ行きました。
そこで思わぬ展開が!?
退院後初診察
今のところガンも体からいなくなり、後は手術前に聞いていたとおり、再発・転移予防に女性ホルモンを抑える内服薬を服用するだけだろうと軽い気持ちでその日を迎えました。
そんな考えでしたから、もちろん家族の付き添いもなく1人で病院に向かいます。
待合室で待っていると名前を呼ばれ、診察室に入ると、
「今日はご主人さんはいらっしゃってないんですね~」
と先生。
ん??
そんなこと初めて言われたのですごく違和感。
なになに~????
抗がん剤投与決定
術後検査の結果、幸いリンパへの転移は認められず。
→この時点で放射線治療はしなくて良いことが決定!
しかし、残念ながら術前と術後でサブタイプがルミナルAからホルモン受容体陽性+HER2陽性(俗にいうトリプルポジティブ)へと変わったとの説明。
ルミナルAはホルモン受容体陽性だけれど増殖能力は高くないタイプ。
これがルミナルB、 ホルモン受容体陽性で増殖能力が高いタイプに変わることはよくあるけれど、HER2陽性に変わることはあまりないです、と事前説明を受けていたのでまったく予想だにしなかった結果でした。
HER2というのは一部のガンに見られる特定のタンパクで、これがあると増殖率が高いとされています。イメージとしては、ガン細胞に栄養を取り込むための手がたくさん生えている感じだそうです。
少し前まではこれが顔つきの悪いガンとされていて、HER2が陽性だと再発・転移率がとても高かったそうです。
しかし今は坑HER2薬(分子標的薬)という薬ができており、HER2タンパクだけをめがけて栄養を取り込む機能を抑え込むというメカニズムで、少ない副作用で高い効果を実現しています。
これは従来の抗がん剤と違い体の健康な部分にはあまり作用せず(まれに心臓の機能に影響が出る)ガンだけを攻撃でき、とにかく副作用が少ないことが画期的なのですが、またまた残念ながら、従来の抗がん剤との併用が望ましいとされているようです。
先生から示されたのは以下のような治療スケジュール
- 抗がん剤+坑HER2薬 3週間ごと点滴投与×4回
- 抗がん剤のみ 3週間ごと点滴投与×4回
- 坑HER2薬のみ 3週間ごと点滴投与9か月(12回)
- ホルモン内服剤 5年~10年
①はDHP療法と呼ばれるもので、
ドセタキセル + トラスツマブ(ハーセプチン)・ペルツズマブ(パージェダ)
の3種類。
②はEC療法と呼ばれるもので、
エピルビシン・エンドキサン
の2種類。この薬剤は赤い色をしていて、未だに赤い点滴を想像するだけでも吐き気がします💦
③は①の坑HER2薬と同じ
トラスツマブ(ハーセプチン)・ペルツズマブ(パージェダ)
の2種類。
④はタモキシフェンという名前の錠剤のホルモン剤です。
先生は、大変だけど逆に言うと今ある薬が全部効くタイプということなんですよ、とおっしゃってくれました。
ただこの説明とともに、様々な副作用があり、中でもほぼ100%髪がすべて抜け落ちることを伝えられました。
そして、年明けからすぐに治療を始めるのでウィッグはすぐに準備した方が良いです、とのアドバイスも。
本当に予想だにしていなかった内容だったのでしばらくはうまく飲み込めず。
診察が終わって診察室を出て、すぐに携帯使用許可エリアに行って夫に報告。
話しながら泣いたことを覚えています。
内服だけの治療のつもりが1年半に渡る点滴治療。副作用とのつきあい。
かなりショックを受けましたが、なんとか受け入れるしかない。
先生の言うとおり、使える薬がある。それを受け入れるだけの健康な体があり、それを許してくれる環境がある。小さな子どもが4人もいても、協力的な夫と義両親。なんとありがたいこと!!
子どもたちのために、私が生きるために。
よし!気合い入れて行こう!!
前向きなMockはこうして間もなく大きなショックから立ち直ったのでした^^
次回は実際に抗がん剤治療が始まってからのことを書こうと思います。
呼んでくださりありがとうございましたm_ _m
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